電気の種類は二つある。

店舗などの場合は、一般家庭で使われるのと同じ電気の線と業務用に大きな電気を必要とする場合に使われる動力があります。
電力は一般家庭用に。動力は工場や会社など用にと契約そのものも条件があり分かれています。

電力とは

ごくごく普通の誰の家にも流れている2つ穴のコンセントを指して使うタイプの電気です。単相100Vというのが一般に2つ穴のコンセントのタイプの物です。
他にも最近ではエアコン用のコンセントなどで見られる3つ穴のコンセントは単相200Vと呼ばれる電気もあります。

動力とは

一 般家庭とは違い大きな電気が必要な設備に使われます。主に見かけるのは業務用エアコンの電気です。契約そのものが違いますが、一般家庭とは違い大きな電気の使用を目的としているので単価が安いのが特徴です。使用に際しては完全に機械そのものが違うので普通の家電には使えません。コンセントは4つ穴で三相 200Vという電気が流れています。

先程から100Vだの200Vだの書いてあるけど何が違うのか意味がわからない。という方も多いと思います。
ではそれを説明する前に話をわかるようにするためにA(アンペア)の説明が必要です。

A(アンペア)って何?

A(アンペア)とは電気の流れる量のことです。

電 気の契約というのは大抵の場合、最大A(アンペア)数で契約されます。例えば40Aだったり60Aだったり、その建物で使われる電気がどのくらいかによって契約が変わり、基本料金なども変わってきます。 一般家庭の電気料金の削減対策で最大A数の契約を下げると基本料金が下がりますよ。だからもし使ってい る電気が契約より小さい時はそれに合わせたA数で契約したほうがお得です。なんていう話を一度は目にしたことがあるかもしれません。

V(ボルト)数が違うと何が変わるの?

まず、電気機器の消費電力(W)はどのように計算されるのでしょうか?

W(ワット)=A(アンペア) ×V(ボルト) という式になります。

先程書いたA数に応じて契約が変わるというお話をしましたが、
ということはA契約の数字が小さいほどお得になるわけですね。 それでは、上の数式に当てはめてみましょう。 もし1000wの機械を動かす時に消費A数はどうかわるのでしょうか?

100Vの場合は、
1000W=?A×100V となり ?A=1000W÷100V となるので 10Aとなります。

200Vの場合は、
1000W=?A×200V となり ?A=1000W÷200V となるので 5Aとなります。

ということでV(ボルト)数が大きいと小さなA(アンペア)で大きなW(消費電力)を得られるわけです。

ですので、業務用などの特殊な機械は大きな消費電力を必要とする場合が多くその場合は動力を採用したほうが良いわけです。

これで電力と動力の違いは理解できたと思います。